後から気付いたんだけどBlue Lullabyって略すとBLじゃんよ(笑)絶対ツカワネェ。

1を見た時も思ったんですが、イムホテップ可哀相。
まあ甦ってからは無関係な人殺したりしてるけど、最初は王の妻との悲恋が元じゃん? まあ、浮気っちゃー浮気だけど、ヨーロッパとかだとロマンスとか言って美しいっぽくしてんじゃん。

相変わらず武器その他の時代考証がメチャクチャだけど、これはそういうのを楽しむ映画じゃないのでヨシ。
主人公が世界の危機に慣れきって、「よくある事さ」とか諦念ちゅーか悟りの域に達してるのが痛ましい(笑)

この映画って俳優が気に入ってんですよね。
ブレンダン・フレイザーは元々好きだし、アーデス・ベイ役の人もかっこいいのよアンダー・カバー出てたよね?
イムホテップもかっこいい。ビバ☆スキンヘッド。
女優もアナクスナムンも奥さんも好きだわ。アクションができる人っていいよね〜しかもスタイルもいい。横になっても胸の形が崩れない。すごいな〜
え? 偽パイ?(爆)

後半なると段々ダレてきて、母と二人で「次はこうなる!」と予想して、悉く当てていたよ。
「目の前で砂になって消えるんだよ!」
「空から助けが!」
とか。いやもうそれくらいしか楽しみが(以下略)。

しかし最後、アナクスナムンがイムホテップを見捨てる所が最高。←別に映画中で最高に良かった場面とかいうわけでなく
1でエライ人殺して女を甦らせようとしたのになあ。涙溜まってたよね、イムホテップ。絶望して自ら地獄に身を投げるイムホテップ。
ところで彼、1で首無し侯爵に魂を地獄へ連れてかれてるんですけど、そういうのもうどうでもいいっぽい。
1と2は別物なのね? 人が簡単に死に、生き返る。まあ、いいんじゃないの映画の中でくらい。←なげやり

今回はマジャイの人達が死ぬ描写があんまりなくて良かった。1ではボンボン死んでたからなー。
しかしこの映画、CG使いすぎでは……どんなすごい技術でも、多用されるとやっぱ冷めるなあ。
スコーピオンキング、上半身くらい人間使えば良かったのに。でもCGの動きがさすがにウマイよね〜モーション・キャプチャーでもないと、リアリティのある動きは難しいらしいよ〜

個人的には3(ビデオで)見たいんだけどな〜
多分、ないだろうね(笑)
感動した時に「感動した」なんて、指の又が裂けても書きたくないわー!
そんな短い言葉じゃ表せないもの。不誠実でしょう。だから感動した理由を垂れ流すんだよ。←この言語選択もどうよ

ヒーローがズバボーンとかやるのより、その辺にいそうな呼吸を感じさせてくれる映画のが萌えるなあ私は。
始まりはちょっと冗長だったと思う。作品が地味系なんだから、冒頭で猫騙しにバチンと喰らわすくらいでも良かったかも。だって、ラップの微妙なニュアンスなんて分かんないし(^^;
「いつかお前達を倒す、武器ではなく言葉で」だっけ? 最後のそれは良かったなあ。韻を踏んでみると「剣じゃなくペンで」とか? ラップの翻訳って難しいだろうなあ。

主人公のジャマールが、友達に溶け込もうとして、バスケの話しかしないの泣かせるなあ。本当は彼、本が大好きなんだけど、そもそも文学なんて興味持つ人間が少ない土地。
IQが高いのにそれを隠して、テストの成績も注意深くCを取る。知能検査で高得点だった事を、友人には言うなと口止めしたり。
アル中の父親に出ていかれて、「自分の居場所」というものに固執する人間になったんだろうか…
敬虔深くて優しいママと、独立したけど家族思いのお兄さん。仲の良い友達もいるけど、なんだかやっぱり父親不在が影を落としてたんだろうなあ。

しかし、いきなり自分の書いた物を全文添削されるのってキツイような嬉しいような。添削してくれる人が、ピューリッツァー賞の天才だったら、嬉しいかもね。
私も自分の文章を添削して欲しいよ(爆)ああ、他人任せか…?

「まず心で書け。次に頭で書け」Heartって言ってたから、そんな感じかなあ? とにかく、何も考えずにテケトーに文章を書いても正当化される感じで嬉しかった(爆)
字幕的には「第一稿は何も考えずに書け」みたいな感じだったと思うけど。最初っから頭デッカチに考えすぎるから早晩詰まるのかもしれない。
最初は「下書き」のつもりで書くのがよろしいのかな。でも、清書ってめんどくさゲフゲフン

フォレスターの部屋が、だんだん明るくなっていくんだよね。カーテンが開かれて、部屋が片付けられて。
別々の部屋で片方はテレビを見て、片方は何か打ち込んでいて。もう全然家族じゃないかアンタ達!(笑)
いいなこういうの。ベタベタ干渉しなくても平気で、穏やかに関係を結んでいけるのって。

しかしあの人、本を愛する人だね〜ドッグ・イヤーも許さないし。
ジャマールが本を引き出した後にずれて少し飛び出した本を、話しながらきっちり押し戻してるのは笑ったよ。
あと、見てないはずだと思ってジャマールがずれたままにしといたら、キー・パンチの音が止んだのも(^^;見えてんのかよ?! てなもんですわ。
私も本屋の本の上に腰を下ろした友人の頬を軽く叩いた事があったけど(笑)彼も相当キてるね。

アンナも、父親に愛されてはいるけれど、名士の父親の影響下から逃げられない人間だったから、「黒人」扱いされてるジャマールにシンパシーなのかな。
自分を入学させる為に校規を改めた父親の事もボロっと言ってるから諦めてるっぽいとか思ってたのに、ジャマールと付き合う事に前向きでしたね。なんじゃろこのアイデンティティ。
でも、作文コンクールの時に体ごと寄っていって手を握ってくれたのは良かったな〜。

フォレスターは最後、自転車でどこに行ってたのかなあ? まさか仕立て屋? あるいは法律事務所? もしくはむしゃくしゃして散歩?(爆)
それにしても律儀に(夜中なのに)手信号出して年代物のチャリをこぐショーン・コネリーはかっこ良かった…v

しかし、最後のシュートってわざと外したのかな? 「もーこんなとこやってけねーわ!」って?
いつまでも自分を認めようとしない往生際の悪いチームメイトはいるし、忠告ぶって難癖をつける高圧的な教師はいるし?
うーん確かに嫌だな! 自分の授業に酔ってる教師って!(微笑)

フォレスターは兄を飲酒運転で亡くした時、看護士に「あなたの本を読んで感動しました」と言われてから、筆を折る決意をした。
普通の人にだったら、看護士も無神経な言葉を言わなかったんだろう。でも作品が有名になれば、私人から公人になっちゃうんだね。有名税ってやつだろうか…他人にとっては些細な事でも、本人にとってはすごくショックだったんだろうなあ。
自分が哀しい時に、自分の作品の話題をされてもねー。本当に哀しい時に、言葉は無力だってさ。

そういやラスト、弁護士役でマット・デイモンが出てましたねー! びっくりしたよ! あんなチョイ役!
しかし、死に目に合わせてやりたかったような気も。手紙があるからいいのかな。それと、第二作も。
ジャマールがいたから書けたんだよね。フォレスターは満足そうなので、いいか…

ブルジョワ校に転校していったジャマールと一旦仲が悪くなった幼馴染達とも、また仲良くなれたし。ウルウルきちゃってるジャマールの背後に幼馴染みが来て、
「目を見るな」
「見てねえよ。立てよ。行こうぜ」
って慰めもせず、からかいもせず、無理矢理バスケに誘うの。いいなあコレ。余計な言葉はいらないさア。
手紙を開ける時に、出会った時フォレスターが振り回したペーパーナイフ使ってて、こういうの好きだな。冒頭と最後がリンクしてるの。

私も下書きをわきまえて、捨てる勢いで書いてみよう。貧乏性だからかなり難しいんだけど(爆)

Dolls [ドールズ]

2004年3月29日 映画
すーぷらって響き、かわいくない? Zと言えば小学生の頃工場見学に行って、赤い淑女の下敷きを貰ったのが思い出されます。ツカワネえ。ほんだはどうなんだ。

見た事なかったけどなんかCMが気に入って音楽だけ着メロにしていたりしたよ。
「青」のタケシが「赤」で魅せるとかなんとか言ってたっけ。そんな事はともかく、映像がキレイでワケ分かんなくて良かったっす。
この人以前、作品にテーマなんか考えてないとか言い切ってたのですよね。そう言われるとそこに意味を見出したくなるのよねー。
赤い服を着た人物が、間接的にしろ直接的にしろ、人を殺すとか。

あらすじだけ知ってて「うわー最悪な男だなーそんなに好きならなぜ他の女と結婚しようとしたんだよー」とか思ってたんだけど、土壇場にならねば本当に大切な物も見出せないのが人間なのか知らむ。
それは果たして幸せな事なのか。最後の最後、本当に追い詰められた状況で真実を見出す事は。

弁当持って待ってるおばさん。「私、彼を待ってるんです」ってイタイイタイイタイー!
いっそ待っててくれない方が楽だったよなあ!
何十年も前の約束とも言えないような約束に縛られてさー。親分も「待ってねーだろーなー」と思ってたんだよね?

こんなにも長い時間、他人の人生を浪費させていた事に途方もない罪悪感を持ってしまったりしないんだろうか?
彼女が受けとるはずだった当たり前の幸せや子供や、そういったものを取り上げたのは他ならぬ親分自身なわけで。
勝手に幸せになってくれればいい、約束など捨ててくれればいい、そう思ってたんだろうけどさア。

「頭使わなきゃ駄目だ」ってホントお前が頭使えよって感じですな。毎週土曜に決められた場所で弁当喰ってたらそりゃ狙われるさー。
しかしそれでも、彼は幸せだったんだろうか? もしかして?
彼女は初め、親分が彼だと分からないままなんだけど、最後には気付いていたのかしら?

貫井って青木に刺されたの? いやCMの間切り替えてたら見逃したみたいで…多分そうだろうなあ。
でもそれにしちゃ、刺された場所に違和感あったんだけど。貫井って身長高いのに、背中の上の方刺されてたんだよね。青木は身長低かったから、包丁を振り上げでもしたのかなあ? って。
好きな人のために視力まで失ったのに。

何度も何度も写真を見て、自分の脳内に綺麗だった山田春奈(だっけ?)の顔を焼き付けて、カッターで自らの視力を奪うシーンがウアーって感じ。
ふかだきょうこ(検索避け)は特に好きでもないんだけど、海辺で顔の横にスカーフ垂らしてるのはなんだか妙に綺麗だ。倒錯的な美って奴だろうか。そういう趣味ないと思うんですけどー…
薔薇園を二人で歩くの良いよね。目が見えなくなっても、分かり合えるものがあるというか。
幸せだったんだろうな、彼は。

四季の描写の中で、夏だけ妙にインパクト弱いなと思ったら、風車とか人工物を使ってるからですかね?
春の桜、秋の紅葉、冬の雪景色と、色彩が強烈過ぎて埋没しちゃったのかも。
かんのみほが一番綺麗に見えたのは、春の薄い黄色の服の時。これまた最初は、あんまりキレイな女優に見えなかったんですけど(爆)最近はそうでもないですよ。

やまもとようじの服は特に…うーん。面白いとは思ったけどー。
かんのみほ、劇中ずっと妙な歩き方してんですよね。台詞とか具体的な行動が少ないから、歩き方でしか頭の弱さ加減を表現できなかったのかも知れんけど、あれって大変そう。
男の方は、髪が短い方が好み。←聞いていないよ
親分についてた赤シャツも何か意味あるのかと思ったら、特になかったですねえ。親分の弱きを盛りたてたくらいか? 最後を見たって所か?
って全てに意味を求める事もないか。

最後、サワコの記憶もどったんだよね? 説明っぽい台詞が全然なくて状況掴みづらいんですけど。
あの人、台本作らずに、その場で紙の切れ端にメモって俳優に渡すらしいですけど…どうなのソレ。
なんつーか、演じ手の力量があからさまに試されるよなー。ランダムに発生したものを愛おしいと思う人なのかな。

サワコと男をつなぐ赤いロープ(?ってアレ、最初は細かったのに)、ヘソの緒みたいに見えません?
三輪の神がどうとかの赤い糸伝説から来てるのかとも思ったけど。江戸時代とかに、心中する恋人達が赤い手ぬぐいで自分達の手を縛るのみたいな感じなのかなーとも思ったけど。
男女の双子は心中の生まれ変わりって話あったよなー…俗信俗信。
この世では結ばれなかったから、来世では生まれた時から一緒にいようね。みたいな? コワ!

劇中出てきた女達は、男達と心を通い合わせたけど、触れ合いは一瞬で、結局一人ぼっち。
でもサワコ達は、どうやら死ぬまで二人一緒みたいだ。あるいは、来世も。
彼女達は幸せなの? もしかして?

顔の動かない人形に、これほど情感を覚えた事はないです。
見てる! 絶対こっち見てるヨ奴等ー!!
微細な仕草や顔の角度なんかで、色々伝わるものだなーとか思った。すごいよね、人形使!
でもやっぱ、後ろにいる人の表情とか気になっちゃうんだぜ。
とにかく映像が綺麗で満腹な映画デシタ。これだけ言っといてなんですが、かなり気に入ってます。

アナザヘヴン

2004年3月21日 映画
貧乳であるというだけで、たとえ元ホテトル嬢でも清純派に見えるMAGIC。

一度見たきりで忘れていた映画だったので、けっこう楽しめたヨ!
謎が多いけど、それだけに深読みするのが面白いんだよね〜取り憑かれるとなぜかみんな赤い服を着るのは暗示的だし。つか、いきなり押せ押せで迫ってくる笹本ミナ、怪しさ大爆発だっつーの。キャラちげー!

それにしても驚いたのが、”アサコ”に”チヅル”という名前。自作オカルトに出てくる女性名が麻子にちづるっていうんだよねー…なんじゃろこの符号。もしか私、この名前気に入ってたのか?
それとも、この名前に付随するオカルトチックな映像情報が長期記憶として保存されちまったんだろーか…無意識の意識? コワ!

テレビ版では加藤晴彦演じる無線ヲタが主人公で、大沢たかおのケツ追っかける話…だよねっていいのかこの言い方で(笑)
さりげに画面の端でモブに交じってたりすんだよね芸細かい。
テレビ版では宇宙人だったよなあ、黒幕。
でも映画版では、未来から”落ちてきた”人間。

テレビ版の筋は大沢たかおが確か貴重な純潔地球人で、本上まなみとくっつけない為に悪の宇宙人達が彼女の小さい頃から運命を操作しようと云々。
未来は混血化がますます進み、”落ちてきた”人間も純粋な地球人ではないって事か? あれ? 記憶違い?

「兄さん、悪意が淀んでるよ…!」

さすが飯田譲治。つーか最後の説明くさい台詞群いらなかったんじゃねーの? ワカンネーって奴はほっとけよ。つか、それこそが魅力じゃん? 分かんなくてもそれなりに楽しめるじゃん?
一から十まで全部解説されると、チラリズムがなくなるんだよ! 色っぽくないんだヨ!

でもさー結局、テレビ版の方でもマナブゥがどうなったか分かんなかったんだよね…?
飛鷹も行方が分からなくて、無線ヲタは最初、彼を追っかけてたんだから。
木村はゴミ捨て場にいたけど、死んではいなかった扱い? 「死んでる」とは言われてなかったか、そう言えば。だってテレビ版でベッドの上に寝て、柵捻じ曲げてんの見たもんよ。
まさかそれも記憶違い?(−−;;

しかしなぜ、未来から落ちてきた液体人間がマナブと寝たがるのかが分からない。というか、木村に入ったままでも寝たかったんだろうか…飯田譲治の話って常にフォモ臭がそこばくと漂うよな。
「一つになる」とか言ってたし、液体だし、粘膜接触による感染じみた侵入経路も考えてみたのですが、チューしてたしね。それで移れるなら、その時に移るよな。
お子さんを作るのが目的? 同族を増やすのは生物の根源的なプログラムってか?
マナブも純潔地球人だったのか? 純潔地球人て特別な力とかあったんだっけ? そうだっけ?
テレビ版でも、大沢たかおは別に超能力使ったりしてなかったけどなあ? アレ? 最後の方はそうでもなかったっけ? 時間遡ったりしてた??

そういや足打たれて右耳打たれてた魚住くん。彼テレビ版にも出てて、結局乗っ取られてたんだよね。どういう事だ? 悪意は分裂する…?
液体の人は自分の事を「人間だ」と言いはってたけど、マナブ達は「人間の悪意の固まりだ」(←妖怪かよ)みたいな事を言ってたな。
どっちなんだ結局。宇宙人か、宇宙人でもないのか。第三の存在みたいな?
うあー…テレビ版が無性に見たくなってきた…

タイトル下のリンクから、同じ作品についての他人のコメントが読めるもよう。面白いなコレ!
一時間くらい過ぎたあたりでオチが読めた(爆)だって藤沢周平の話って似たのが多いんだもん

剣豪小説を書こうと思い立って買ったのが藤沢周平の隠し剣孤影ショー(例によって検索避け)だったんだよなあ。サラリーマンちっくな武士の暮らしと、男に都合のいい封建ちっくな女性描写にムカついてたっけ。でもそれが現実に近いんだろうなあ。それにしても女の書かれ方が薄かったような気がするけど。
短篇集で、落し所とか、女の描かれ方とか、権力闘争に巻き込まれる所とか、映画と同じような感じだったわー。
そういや全部私が生まれる前に書かれた作品なのよね。どうなんだろう、それも。古くさくて当たり前か。

時代劇は好きで見てたけど、時代小説は読んでなかったんだよね。歴史の本とかはともかく、フィクションの歴史とか読まされるのが嫌だし。
「史実として残ってるものにも真実じゃない事があるかもしれないじゃん」とか言われた事あるけど、だからこそこれ以上ニセモノの歴史を仕入れたくないというか。
ナニあたしまた神聖視してる? しゃっちょこばってる?(笑)

とにかく読んで剣豪小説の呼吸をなんとなく掴んで書いたのが落花流水。鏡の前で踊りながら動きを考えたっけ(笑)
余談だけどはるものがたりは宮部みゆきの影響受けてるから、同じ時間軸を扱いながら全然文体が違う(爆)
まあ町人と武士を同じ描写で表す事もできないか。

鬼の爪も映画化するそうで。あれって、卑怯剣だったかな?
隠し剣シリーズ化してて、孤影抄は手に入りにくかったのになー増刷するんだろうなチキショウ。
私が好きなお話は「女人剣さざなみ」と「臆病剣松風」かなー「虎の目」とか「鳥刺し」も技的に面白かったけどー。

そういや私が初めて見た時代小説って(ていうか時代活劇)は従姉妹のお下がりの「真田十勇士」と「霧隠才蔵」でしたか。小学生の時(笑)
「無礼千万!」とか言い回しが面白くってそこそこ気に入ってたんだけど今いずこ。
んで次が「鬼平犯科帳TVブック」とか言うような感じの(爆)
高校の図書館で偶然見つけ、散々躊躇った後結局借りたよ…江戸時代の犯罪にちょこっと詳しくなったよ…
そういえばたそがれにも尾美としのり出てたね!

時代小説の棚ってホント女性いないし若い人いないしゆっくり選ぼうにも場違い感がヒシヒシとするのねん。肩身が狭いのねん。
少女小説の棚を見ようとする青年の気持ちはこんなかしら?
じっくり選んで池波正太郎の時代小説買ったりしたんですが。改行の多さにビックリしました。ティ○ンズ・ハ○トかよ?!とか思いましたもん(爆)いやアレほどひどくないですが。アレは下半分が真っ白だった。ニ段組にしろよとか思った。小学生当時。
一文ごとに改行改行で原稿量を稼ぐセコさに幻滅。原稿量=原稿料だからしょうがないとは言え。
でも、その読みやすさがウケて広く読まれるようになったんでしょうね。あと、食べ物描写。親父は和食グルメ番組が好きだからネ!
私も一本饂飩を食してみたいですエエ別になんの含みもなく。

Love Letter

2004年2月14日 映画
私が岩井俊二を知ったのは中学生の頃である。
なんだっけなー今となっては理由を覚えてないけれども、夜中に居間にやってきて、テレビをつけたらフライド・ドラゴンフィッシュがやってたんですよねー。
ナンダコレナンカオカシイナンカフツウトチガウ。
と思いました。
そんで、目を離せなくなりました。
んで、自分の部屋にもテレビあんのに、ずっとそこで釘付けですわ。寒かったけど見落とすのが惜しくてジレンマだった思い出があるようなないような。

今思えば夢から覚めた余韻とか深夜だった事とか家族は皆寝ていた事とか思春期であった事とか(笑)何か色々な状況で先鋭化した感性にひっかかったんでしょうな、そういうのが。
ピーター・グリーナウェイとかスリップ・ストリームとかリングの高橋克典主演版とかも、この頃初めて見たんだよな。
グリーナウェイは夕飯時のTVKで、スリップ・ストリームはたまたま夜中起きたらやってて、リングもそうだったと思う。ありゃ怖かった。

閑話休題?
実はこの映画と同名の、もんのすごく大っ好きなオンライン小説がありまして。
でも今はもうない。
少なくともネット上には。
淡々とした日常描写とか、ヤマオチが激しくない所とか、似てるかも。つーか、絵オチって所も似てるかも(−−;;いやでも時期的にどうなんだろうなー。5年近く前なんだけど。
でも好き。
あれも良かったけど、これも良かったなあ。

つか、なんで青いサンゴショウ。
落ちた谷から歌だけ聞こえてくるのってクルな〜!! 悲惨だよ。悲惨さが際立つよ。情景が容易に想像できるよ。
白いクレバスに反響した声が次第に弱々しくなっていったり…な?←な? ってアンタ
姿は見えないんだけど、不安に思いながらも、ただ歌を聞く事しかできない仲間達。くあー(ToT)嫌な状況だなあ。

ラブ・レターだけど、言葉じゃなかったんやね〜つか、伝わってなかったのも泣かせる。
どうでもいいけど、失われた時を求めては最初の巻と最終巻は読む人が多いらしいので、中頃が狙い目だと思う。←ホントどうでもいいな!

ザッピング(笑)が途中ちょっとかったるいと思った時もあったけど、スゲー派手なヤマオチもなかったけど、こういうの好きだなあ。
リアリティ〜。
しかし豊川悦史はどこまで芸達者なのか。本当に気のいい兄ちゃんオーラが出てる。全然好みじゃないのに(爆)

順撮りですかねーアレ。ヒロコのラストが良かったです。中山美穂も、もしかしたら映画とかのがいいんでしょうかねー。
最後に岩井監督が言ってたのを見て思ったんですけど。
好きな物を撮るという言葉を聞いて閃いたんだけど、私が創作が苦しいのは、自分の作った物を好きになれないからじゃないかなあと思って。
自分の思い通りにならないから、私の理想が高すぎるから苦しいんだと思ってたんですけど。
いやそれもありそうだけど。
なんかそう言えば、自分が書いた話を好きか嫌いかという二者択一で迫られると、そう言えば自信を持って好きとはいえないな、と。

これはイカンと思いました。
自分が産んだ子はどんなに醜くても無能でも愛してやらねば。←は?
気に入らない子だから捨てるとか嫌だしね。なんとかその子の良い所を見つけて好きになりたいものです。
なまじ身近なだけに、嫌な所も拡大されますからねー。
じつぞんろん。

パトリオット

2004年2月3日 映画
おっかしいなーログイン状態を保存にチェック入れてるのに毎回入力を強制されるのはなんでだろー…

ええー! それ都合良すぎだろー! とツッコミたくなる所は多々あれど、楽しめる所もあったと言う事で覚書。

次男を殺されてキレてズバズバイギリス兵を殺す所。
森の中を飛び回る父さんが逆光でゴーストのように…って演出ですな。
問答無用で三男と四男を引き連れて長男を取り戻しに行くのが燃える。強い父親って感じ。
でも獅子奮迅の活躍を見せるパパに息子達も引き気味。
夜眠る時、浮かされたように「イギリス兵を殺せて良かった」と口走る三男と、父親の手に触れられるのを嫌がる四男の対比がウツクシーね!

その場で弾込めしてたヨ……いや寝室に置いてあったんだから、常に一発目が撃てる状態にしてある方がおかしいかもしんないけどさー…
えーと確か、火薬入れて、棒で突いて、玉入れて、棒で突いて、って繰り返すんだよね。
戦争中に銃を連続で発射する事の困難さを表すセリフで、
「君達は銃を二発撃ってくれればいい」
「イギリス軍相手に二発は大変だぜ」
「だから、三発撃てとは言っていない」
とか言うのがあるんですけど。柵もなしに、のっぱらで銃を撃たされるんだからそりゃねー逃げるわなー

あと犬はいい。
グレート・デーン。主人に忠実そうな所。折れた耳とか長い首とかがかわいい。
しかし、無防備に大切な日記や大切な犬を馬車で運ぶかね? あれでも護衛してたつもりなんだろうか。

最後、次男を撃ち殺したイギリス将校と戦う時、アメリカ国旗をパイクみたいな使い方してたので、馬が痛そうでかわいそう。
最初っから人間狙ってればいいのに。
死にそうになって呆然としてる時、アメリカ国旗を振りかざして走る味方の背中を逆光の中に見るのも絵的に綺麗。

しかしあの頃の戦闘て児戯めいて儀式めいていて、本当にあんなんで戦争になったのかと思ってしまうんですが?
のんきに音楽鳴らしてたり。
隊列組んで、突撃(チャージ)しか能がないのでしょうか。
順番に銃を撃ったり。

そういやテーマ音楽がドラムを叩く少年の歌がモチーフになってると思うんですけど、アレなんて言うんだっけかなークリスマスにかかるやつ。
東から来た三賢人の先導をして、少年がドラムを叩きながらイエスの所まで歩いてきたとかいう感じの歌詞だったと思うんですけど。
ラパパンパン♪
とかいうやつ。英語の歌詞だったので、そこぐらいしか覚えていない…ヨ!
あれはなんかこう、アメリカを、みんなを導いた人ってイメージで作ったのかも知んないけど、日本人の私には馴染みのない曲だったので、なんら感慨を覚えませんでした。

ラストで、いつのまにか赤ん坊がさりげなく増えてるのにもビビリました。いつのまに!

婚約者が協会の中で焼き殺された事にキレた長男が敵の指揮官と一騎打ち? の所も良かったです。牧師が打たれながらも、自分が弾込めした銃を長男に投げ渡すの。泣かせるー!
しかし倒れ方からして怪しいのに、爪が甘い。もう5、6発ぶちこんでから生死を確認すればいいのに。

アメリカ国旗が作中とても大事に使われていたわけですが。
あの頃って実際どうだったんでしょう? アメリカという国についての考え方は。
今のアメリカ戦争映画とか、逃げる時に国旗も必ず持って逃げたりするのがビビる。自分の命が危うい時なんだから、捨て置いてもいいと一般人は思うんですが…
もしかして日本の自衛隊も、日本国旗に対して信仰をもってるのかなあ?
それとも、王を頂かないアメリカの特殊性か?

国旗掲揚に違和感を覚えていた小学生だったもんで過剰反応かしらね?

しかしメル・ギブソンて表情豊かだなー
ネイティブ日本人の私は英語の微妙なニュアンスの違いなんて聞き分けられないけど、彼の演技は分かりやすいです。ちょっとオーバーかな? とも思ったりするけど、それって逆に海外から見れば、日本人の演技は無表情っぽく見えたりするって事なのかもね。
表情筋の発達の仕方も違いそうだし。
アニメとかでも顕著だもんね。アメリカのアニメとか感情表現がスゲー大げさですもんねー。

愛国主義を家族愛に摩り替えられてるような気がするんですけどー。
家族を守るためにはって事なんだろうけど。人の悪さがクローズアップで、今一国とかが出てこなかったのがパトリオット? って感じ。
生まれはいいけど無能と怯惰と放蕩で家を潰した父親を持つ、冷酷な実力者って燃えるなあ…
しかし、敵も味方も助けたのに、バンバン殺されていく虚しさってのはどうなんだろうね。ヒドイヨー

敏捷なゲリラ戦と家族萌えでした。
アメリカ人はみんな腰抜けだ。金かミサイルがないと人殺しもできない。
とかゆいながら、そのアメリカにお願いされたわけでもないのにノコノコ入り込んできて、アメリカ文化にどっぷり浸かり、アメリカ様のお金を施していただくとは何事よ(笑)
矛盾を感じないのか(^^;

結局アレですね、自尊心を保つ為に攻撃してるだけなんだよネ。
自分のいる場所を高くするために、他人を引き摺り下ろしてるんだよネ。
テレビに出て私生活を切り売りしつつパパを公衆の面前で跪かせて「許すよ…」とか言っちゃうような方々とあんまし変わんないよネ。

いや別にアメリカマンセーとか思ってません。独断・独善・独裁のニホイを嗅ぎ取ってますよちゃんと。
しかしですね〜祖国を離れて大嫌いな国で暮らすのってどんなもんなんでしょう。

なんか地味系のお話だったけど面白かった〜
ダフネは男を二種類に分けてる感じがしました。自分を支配する男と、自分が支配できる男。前者にはもう完全服従だけど、後者には強気ですなあ逞しい。
ラストはなぜか毛皮のコートで飛行場に現れ、「私は祖国の裁判で戦います」みたいな事を言っておられます。その脇で女が「レイプ犯を撃ったのがアメリカなら、あなたは英雄よ」みたいな事を言っておられます。
どうでもいいけど、彼女の上司の金髪美人、とても好みでした。←はあ?

あとキャスターのニッキーが「撃って!」って言う所。
彼女にこう言わせたのは、道義的な理由とかじゃなくて。
「エディの仇を討って!」
って言う。
「ここであなたが撃たなければ、この人また無罪になるのよ!」って言う。
金持ってるもんね。金がなくなったって、売名したい弁護士がウヨウヨ寄ってくるでしょう。
「こいつを自首させるくらいなら、ここで死んだ方がマシよ!」って言う。
被害者の家族の気持ちってこんな感じだと思う。
死んだ恋人そっくりに、獲物を仕留める前に一休みしてそんで撃ったジョーディに、「ありがとう」って言うもんね。
大事な人を殺しておいて、しかも全然反省してない奴には、やっぱ死んでほしくなるものでしょう。

しかしあのハゲキャスターすごかったね。
彼の人間性は同僚の間でもきっと地に落ちまくってると思うんですが。ハデな生活のわりに、葬式にあんまり人来なさそうな。
ウルグの残したデジカメ咄嗟にパクる所といい、あそこまで人非人っぷりを発揮されると、いっそ清々しい。
つか、友人が殺されてるシーンのフィルムを、買っちゃうんだ!
なんでも金で。

金満弁護士もすごかったッスね。
最初は「検討中だ」とかって弁護を引き受ける事を渋ってたくせに、カメラが回り出した途端「私は彼を必ず助ける!」とか誰に向かってアジってんだよオイとツッコミたくなるようなナイス豹変っぷり。
アメリカの弁護士って口ゲンカ王のイメージがあるんですがどうでしょう。
日本の弁護士も、離婚する時揉めて大変だったりする事もあるらしいですが。←えらい玉虫色やな!

エディがねーロバート・デニーロがまたウザイかわいいオッサンなんですよ〜
キャスターの彼女にプロポーズするため鏡の前でレッスンするロマンス・グレーを思い浮かべてください。
う〜んキモカワイイ。
テレビではものすごいヒーローに祭り上げられてる彼ですが、普段の生活はなんら特別な所もなく、オヤジギャグも飛ばすし地道な捜査もする刑事。
最期の暴れっぷりが素敵でしたー私もああやって死にたい。
しかし彼、あんな中盤で死ぬとは思いませんでした。
熱血若手&冷静親父の組み合わせなら、親父が死ぬのはエンディング近くですよね大体。あんな中盤でデニーロを殺すとはねー

ジョーディも母親が東欧系だったそうで、「アメリカ」というものについて思う所あったのかしらどうかしら。
しかしダフネに舐められてるし、どうも危なっかしい印象。いつ彼が「有名になるのはオレだ!」とかメディア毒に染まり出すかと思ってたんですが、最後まで熱血でしたねー
警察を差し置いてエミルを連れて行こうとした時、カメラ用のパレードがやりたいのかと思ってたら私刑がやりたかったんですね〜
そんで、正当防衛に見せかけて殺そうとしたんだけど、エミルが銃を握らなかったんで結局撃ち殺さなかった、と。私怨で人を殺したら、有能な弁護士を雇えるだけの大量の金がない限り、厳しい処罰が下るでしょうしね。
そんで「金がないと人殺しもできねーのかヨーばーかばーか」と好き放題犯人に言われる始末。

でも犯人のエミルは精神異常を訴えれば無罪放免になり、精神病院に送られた後に今までのは全部演技だったとバラせば映画化権やら著作権やらで色々金が入ってくる上に、アメリカの法律では同じ事件で二度裁かれる事はない。
ああんもう!(爆)
だから最後はスカッとしました。
テレビキャスターを殴った時も、警察のおっちゃんは微笑を浮かべて頷き、警備員のおっちゃんは「よくやった!」と声をかけます。
なんか正に最後の良心て感じよ。

エミルのが目立ってますが、自称監督のロシア人ウルグの方がキレっぷりでは上だったんじゃないかなあ?
「オレが監督だ! オレに命令すんな!」とか言っちゃってさーフィルムの為なら人殺しが目の前で起きても何も感じないのな。
ダフネ(の家)が燃えてる時も、あのエミルでさえ黙り込んでたのに、こいつは何も感じてない。いつでもカメラ第一。常に回し続ける。
富も名声も独占したエミルに怒って、タダでテレビキャスターに狂言犯罪? を暴露するシーンを収めたテープ渡しちゃうし。「あれはオレの映画だ!」……ズレてる、ズレてる。
あまつさえ最後には、自分自身の死に際さえ演出しちゃうイカレっぷり。
ここまでくると、アンタ立派だよ……
ある意味アーティストだよ……
クレジットにこだわる所とか。

ところで昔捕まえた犯人にある事ない事言われて職を失ったジョーディですが、また復職するんですかね、もしかして。メディアの新たなヒーローとして。
いや、テレビと提携したりはしないだろうけど。
わー初めてレビュー機能使うーどんなんよこんなんよ。

指輪の1が出た時もこれ放送してましたね。イライジャ・ウッドよりジョッシュ・ハートネットの方が好きですが。ショタはちょっと…←誰も聞いてません

ところであの編集の仕方は如何な物か。
エイリアンの存在を疑ってたジークとスタンが主人公達を信じるのが唐突に思われ。
襲い掛かってくるような気配を漂わせていた先生はどうなったの?
なんでエイリアンを信じてないくせに、異常に焦ってんの?
そういう疑問を置いてけぼりにして、逃げるように学校を出て検問を無視してジークのおうちにゆく六人。

そこでマウスのオスカーを実験体にして、いつのまにか手に入れていた寄生生物を取り付かせ、キュッと握って殺し(ギエー)、解剖して麻薬ぶっかけて脱水効果で寄生生物を殺すジーク。
どうやってソレ(エイリアン)手に入れたんですカー? つかそんな脱水効果マジにあんのー?
という疑問の応えはセリフのどこにも見つからない…

えー脳みそ絞って推察するに、生物の先生に部屋に閉じ込められて六人まとめて襲われたもののなんとか撃退し、死体から寄生生物が出てきたってところ…かな?

そんで先生はブッ殺したので追いかけてこなかったし、先生から出てきたエイリアンを入手したので、その存在を信じるようになった…のかな?
多分。
しかしあのカットの仕方はどう見ても不親切ちゅうか無理矢理二時間枠に治めようとするからこんな事に…
私なら別の場所切ってると思う。

まず襲い掛かってきたデレイラが逃げてった後にクスクス笑ってるメアリー・ベスのシーンをカット。←怪しすぎる
首チョンパになってクトゥルフを想起させる女教師のシーンをカット。←自分が首を落とした女と付き合う気になる男の神経が知れないというか首が歩いてるシーンがとてもショッキング
スタンがコーチの様子を見に行った後、すぐカット。←あんまり長い場面じゃなかったけど
これぐらいで大切な時間捻出できると思うなー

ジークの家でメアリー・ベスが怪しいと思ってしまいましたので、私が脚本書いたら彼女を電波系に変化させると思う。取り付かれると態度豹変するという条件にもあてはまるし、そもそも転校生である彼女の以前の状態を知る人間がいない事から、もっと疑われてもいいんじゃないかどうなのかその辺みたいな。
電波ならいきなりクスクス笑っても許されるし(違う意味で)パニック映画には必需品の「私達みんな死んじゃうのよー!」とか言って狂言回し的に使う振りをして親玉。
やっぱキングよりクイーンの方が萌え燃えるネ!

ストークリーもいっそ真性レズと言う事で、愛の力でエイリアン・クイーンに変体したメアリー・ベスと戦って欲しい。そして愛破れ触手で腹に大穴を空けられつつ「愛してる…(ガク)」とかやってほしい。
でもちっとも心の痛まないメアリ・ベス。なぜなら彼女は女王ダカラ!

あとデライラは一体いつエイリアンに寄生されたんでしょうか…アタシアホヤカラヨクワカンナイ…
一人で先に逃げちゃった時? でも翌日「警察に行きましょう」とか言うのおかしくない? 警察署にも仲間を増やしたかったの? でも既に黒人警官に感染してたのに?
ネズミに使った寄生生物の残りが移ってたとか? 全然そんなシーンはなかったですが、そもそもカットされまくりなのでありえない話ではなくない?
いやでも前者っぽいか…
それなら何故主人公達と行動を供にしていたのかという疑問が…クイーンが側に一匹置いとこうと思ったから? でも「早くこの街から逃げるのよ」みたいな発言もしてたんだっけ。
普段から自分勝手な女だから、何も疑問に思わなかったけど。

他にも、なぜジークの家で発現したのかという疑問が…
って今閃いたんだけど(つまり今まで考えつかなかったんだけど)お互いがエイリアンでないかどうかを確かめる為に、みんなで水分断ちしてたんじゃない?
でもそんなのセリフとか説明一切ナシで確認のしようもないんだけど!
んで我慢の限界を超えて、とうとう正体表した、と。
クイーンは平気だったのかな? クイーンの方が頑強だったのか、あるいはクイーンを助けるために姿を表したのか…
しかし、この推理も確かめようがない……

でもまあ、ジョッシュのアホいかわいい髪型が見れたのでよかった(笑)
高校生に見えない、というかまさか好きな教師の側にいる為に留年し続けてるとか言うオチですか?
しかし公衆の面前で「テメエのケツに(後略)」とか言われてキレずに冷静な辺り、面白おかしい性格ですね、彼も。
好きな女なら好き放題言われてもオッケーですか。ラリってると思ってたのかな。いやそれにしても、私なら口どころか手も足も涙も出てしまいそうですヨ。

プールを泳いでる時、クイーンの姿からメアリー・ベスに変わる所とか綺麗っぽい。マッパでプールをたった一人で泳ぐのってちょっと倒錯的?
ところで彼女、額広すぎて気になる。人間じゃないみたい(爆)
最後デライラもすごいっすね。変わり身が。とりあえず目立ってる男なら、誰でもいいんだね…テレビ局が引いたら、速攻で振られるのは目に見えてるのに主人公も満足げです。

ラストのスタンは満足げだし、ストークリーという真の理解者も得られた事だし、過不足がなさすぎて二人の印象は薄い(爆)
あと、先生! 首取れたよね、先生? いいの? 大丈夫なの?
エイリアンが取り憑いてる間は、どんなケガしても大丈夫だった模様。車のガラスを素手でぶち破ってた事からして、きっと寄生生物は人間の体組織の硬度及び強度を自在に変えられるナイス機能をお持ちなんだよきっとそうだよ。いやでもあのシーンはマジでお子様に見せたくない場面ですが。

ところで話の中でクイーンさえ死ねば殺さなくても良かった人って、皆にドケチと罵られた校長先生だけ? 親玉と間違えられて殺されるなんて…しかも頭撃たれたからどうにも救われない。
もしかして生物の先生もかな??
年を取っていたという理由だけで適合せずに死んでしまったおばあちゃん先生もかわいそう。
メアリー・ベスなんて死体も残らなそうだけど。
無駄死にって嫌いだー。田舎町という設定だし、もう少し助かる人が多くてもいいんじゃないかなー
つーか、ホラーが元々好きじゃないと気付きました(遅!)

ところでエイリアンもののお約束としてクイーンが実は子供を産んでいたってのがありますねー。
子分達は増える時に遺伝子配合しなくて(婉曲的?)単体で分離してたですけどークイーンはどうなんでしょう。
「私達の星はね」と言ってたけど、「私達」て自分と子分のことかなー。自分と同等の存在が他にもいるって事かな…
ま、2があっても見ないだろうけど←結局
名前しか聞いた事のない八甲田山雪中行軍の映画を見ました。
BSハイビジョンとCSN1でほぼ同時刻にやってたよ。なんでやろーと思ったらだいたい同じくらいの時期にあった事件なのね。一月の終わりから、二月の初め頃。微妙にずれてません?

本州最北端にある八甲田山で冬季訓練をする軍隊の物語。
自然に逆らわずに少数精鋭で臨む第五連隊と、数を頼みに力押しの第三十一連隊の意地の張り合い。
小隊にも満たない三十余人で行軍する第五連隊代表チームの隊長が高倉健。
雪山をよく知ってる人間だけで構成した精鋭部隊ですな。
五個小隊プラス随行する上官小隊の総勢二百十名を指揮する隊長が北大路欣也。
後者がまた指揮系統が乱れておりましてね〜三國連太郎が憎らしいのなんのって。
隊長の頭越しにブイブイ命令下しましてね〜上官部隊には加山雄三もいましたね。美味しい所取りの役で。
これだけの数の役者が参加するのもだけど、スタッフも大変だったでしょうね。

しかし正月初めからこれですかい! と言いたくなるほど暗い気分と言うか重苦しいですわ。
個人的には間接話法でバチバチ千切りたいシーンなどありましたけど、完全版なのでしょうがない。
モノローグを朗読するのはサムイっすね。アタシ、あれにはついていけそうにないです。
文章じゃないんだから、セリフとか演技で魅せてヨと個人的に。
妙に稚拙に感じてしまいました。

関東沿岸でのほほんと暮らしている私の雪に対するイメージこそ稚拙な物で、冷たい・解けると水になる・空から降ってくるといったようなものなんですが(恥)
豪雪地に住む方の持つ雪のイメージと、やはり全然違うのでしょうね。
私の母は長野の生まれなんですが、こっちに来て何が驚いたって、日々暮らしやすい気候だそうです。なんて過ごしやすいのかと。
母の実家は県内でも南の方だったので、雪自体はそんなにふらなかったそうなんですが。
その地で暮らす従姉妹の冬の制服には、ズボンが付いていました。スカートの他に。

私なんかはマジ雪を体験した事がないので、夏場は東北羨ましいな〜と気楽に思ってしまう人間ですが。
このように甘っちょろい上官が自分の頭に乗っかって得たら嫌ですねえ。そんな映画です。←え

雪ってのは本当にもうどうしようもない物なんでしょうね。
人間の努力や人間の計算でどうにかできる物じゃない。
当たり前? でもそれを実感として分かってる人間と知らない人間の差ってのは、時に命すら別つ事があるものなんだろうと。

軍隊なんて上官の命令には絶対服従ですからね。
部下のミスは上官のミスですよ。でもねえ。
寒くなると血が頭に回らなくなって、気がオカシクなるそうですよ!
恐ろしい…
トイレとか大変そうでした。
恐ろしい…

吹雪を避けて、眠らないよう立ったまま円陣を組んで一夜を越す様は雪原に佇む山羊の群れのよう。
普通なら子供が一番内側に行きますが、この場合最も暖かい内側には、雪山を舐めきった上官がいます。
彼を両側から支えて歩いてきた隊員が倒れると、後ろから歩いてきた別の隊員が上官だけを起こして、両側から支えて歩き出すんです。それまで彼を支えてきた二人の隊員の体を跨ぎ越して。
恐ろしい…
なんて厳正なるピラミッド。
その上官、特に体力があるわけでもなく、頭がいいわけでもなく、みすみす部下の命を危険に晒す命令を出し、しかも人の手を借りなきゃ歩けない状態でありながらそれでも上官なんですよ。
私なら捨てるね。

こんなような洋画、前にも見た事ありますわ。なんかねー潜水艦に乗ってて、嵐だかなんだかで緊急事態になって、でも艦長が速攻でパニクって電波拾い出すんですわウフフ。
緊急事態にパニクっても何らメリットがないのでウザイですねえ。←穏やかな言い方
部下達が力を合わせて困難を乗り切るんですが、さて助かった艦長はどうしたでしょう?

1、涙を流して喜んだ
2、部下の功績を自分のものに
3、それどころか命令違反として軍法会議に

ありていに言って3です。ひゃっほう!
部下がいなけりゃアンタ死んでたんだぜ?!
つーか、偉そうにするならそれなりの根拠を示してほしいんだぜ。
アンタが一体、どれ程の事をやったと言うんだいベイベー★←婉曲な言い回し

なんちゅうか、頭の悪い人は頭使っちゃ駄目だなーと思いました。
バカは引っ込んでな、バカ!とか言う意味じゃないです。
人間適材適所です。
頭の使えない人は体使うとか心使うとか言葉使うとか顔使うとか他に使いでがあると思うの人間玉石混合だから。

山を知らないなら山を知る人間に大人しく任せるべきだったのにねー
いつでもどこでも変わらぬ姿勢ってのはエライもんだねえ(アイロニー)
軍隊てのは怖いねえ。そして恐ろしいのはこれが実話を元にしてるって事だねえ。

この遭難を機に、軍隊の訓練課程が見直されたらしいけど、見直さない方がよっぽどバカですよねえ。
でもまあ、こんなの後世に知識をつけた人間が言える事で、その場で悲壮感を煽りあってストイックに軍国主義をマットウしたがってる男性達には考えもつかない事なのかもしれないですね。ああ、滲み出てますか毒が。

雪山を案内する人妻役の秋吉久美子がかわいかった〜純朴そうで、雪ん子のようだった。
つーか、女性率がメチャクチャ低い。
中隊長の奥さんと、秋吉久美子以外に長く映った女性…覚えてない…
つーか、秋吉久美子もセリフ2,3個でしたよ…華がない…

そういや、二隊に分かれた兄弟がいるんですが、片方が遭難して死んだのを、同時刻になぜかもう一方が分かるんです。場所が場所だけに、イタコとか連想しましたよ…
死体を見つけても背負って帰れないしね…
「死体を背負ったお前が倒れたら、お前を助けようとした人間が倒れる。(中略)全滅だ」みたいな事高倉健が言ってたヨ!
泣くと涙が凍りつくような寒さの中を、重い装備を背負って膝まで埋まる雪の中を歩く歩く。

イヤ。絶対イヤ。
私、脱走兵になっちゃうだろうなあ…それとも意外に、マジメにやっちゃったりするのかなあイヤだなそれも。
しかし、あの最後のネタは意外だったなー。不思議ネタ?

二百人中、生還したのが12人か。でも連隊長は「全滅かと思ったが…」とか言ってた。オイ。
ホント、見得とか意地とか無知ってヤバイなあ。
無能な上官が一番ヤバイけど。
これはもう雪と同じでどうしようもないね。
雪に対するイメージが変わりましたよ。いつか雪の怖さを書けたらなあ。
 少女は問う。
「どうして人を殺すの?」
 男は応える。
「それが俺の信念だからだ」

 
信念!
便利かつ困った言葉だね。
「これが私の宗教的信念ですから」とか言われたらもうどうにもならないよ。
はあ、そうですか。としか言いようがない。

いついかなる時も、このキャラはこういう行動をする! 絶対にこの道は外れない!
そんなワケはない。
人間てのは、影響しあって、変わっていってこそナンボのもんじゃないの?
最初から最後まで徹頭徹尾同じ反応しか返さないなら、コンピュータゲームと同じですがな。
つーか、何も学習してない感じで切ないねえ。
登場人物が色々拾っていける長編を書きたいと思うのですけどーしかし、その辺のゆらぎをあらわそうとするとなあ…だから他人の心理なんて作れねえって…!

自分の思想のために死ねる人間て怖いね。
とりあえず私は「死なば諸共玉砕アタック」に巻き込まれるのはゴメンだ。とか言いつつ、土壇場で恥の為に死んじゃったりしたらイヤだなあ…
平和ボケ上等ですよ。甘受甘受。

熱帯魚

2003年12月7日 映画
売れてるそうですね。クマノミナントカ。人間に攫われた息子を探しに行く父親の話なのに。自分が買った魚には親も兄弟もいないとでも。
いや単にそこまで感情移入してないだけか。そーよねー当たり前よねー。

そういや、死滅回遊と同じ設定で裏用小説を書いていたのですが、消えてしまってから書く気が起きません。丹精込めて、事後描写に凝ったのに〜(あくまでグロです)。

 
ボーン・コレクター
「リモート」ってこれパクったのかね。道理で面白い設定だと思った(爆)
しかし彼女一人に絞る理由が強引過ぎる。
んでやっぱり、黒人と白人がちゅーしたりくっついたりはしないんだ。
しかしデンゼル・ワシントンはマジメな役が似合うなーそしてウィル・スミスは不真面目な役が似合うなー

オーロラの彼方に
CMを見た時から「売れないな」と確信しつつも気に入ってた映画。
失ってしまった物に甘美な陶酔を感じる人ですワタシそうつまり感傷を。
つかパパと息子の話とかってさー萌えるちゅうねん。
しかもパパがデニス・クエイド。私にとっては火の玉ロックかつマゾ神父な男。←違

あれってもしかして、原作付きじゃないのかなー? なんか、構成がものすごく綺麗な気がしたんだけど。計算された配置というか文章で読んだ方が面白そうと言うか(爆)
サイダー・ハウス・ルールの時も感じたわ。
つか、地味だけど展開が妙にコギレイな話って原作付きっぽく思いやすいのかも。

しかしホンマに地味やったね。消防士のパパが出てるのに爆弾犯とか出てこないし、無線のシーンはどうしても画面が単調になっちゃうし。机の前で座ってなきゃいけないから当たり前だけど!

地味といえばスターリン・グラード。
狙撃手同士の戦いてなんて地味なんだろう…しかも勝負は一瞬で着く。
動かないしね、狙撃手。そこがいいんだけど。なんかストイックで。
私は好きよ? でも売れなかったろう?

今まで悪者にしてきたソ連が舞台というのも解せなかったのよねー冷戦終って米ソ協調路線を打ちだそーとゆープロパガンダ? とか。
だってアメリカ配給の(笑)戦争映画のわりに悲劇的要素が少ないし、そもそもアメリカ関わってないし、地味だし、なんでハリウッドがこんなモンに金出すのかわからなかったんよー

でも途中でヒロインがユダヤ人と分かり、ドイツの人がいかにして彼女の両親を殺したかのセリフがあってようやく「ああ…」と思いました(爆)
ここでようやくユダヤ人が出てくるんだ。みたいなー

更にはアメリカ映画としては異色だったのが、二重スパイしてた子供がアッサリ殺されるところですかねー
普通、基本的に子供は死なないのにネ!
安心して見られるよ★
しかし子供がスパイてどないやねん。
でも北チョ○センでも13歳で軍人で韓国に潜入した人いましたからねー

ほんま戦争て怖いですわ。
男に生まれてたら速攻で弾除けにでもされてそうだよなー徴兵とかされんのかなー現代日本でも。

前述の子供の殺し方がまたスゴイ。
仲良くなった(ふりをしていた?)ドイツ人将校自らが手を下したみたいなんですが、見晴らしのいい所にわざと死体をぶら下げておくんですよ。
ユダヤ人の彼女が見て取り乱すのなんのって。
もちろん、死体を取り返しに行こうとする人を待ってる罠なんですがねあからさまに。
しかしこんなんされたら士気も落ちるで実際。
子供の死体が目と鼻の先で風に揺れながら腐っていくんです。
時にはカラスが来たりしながら…おっと、創作が入ってしまった。

この映画もCMが気に入ってました。
『愛するマリア
君の為に
今日も僕は
ナ○ィを撃つ』

戦争で恋愛をするのは大変ですね。
男の嫉妬は醜いですね。女の嫉妬がかわいいかと言うとまあアレだけど。
子供は利用しちゃアカン。とか言ってられないんだろうねーやだやだ。

ところで、狙撃手がバンバン新聞に載っちゃったりしてるのどうなんだろう。いいの? 危険じゃないの? でも士気高揚の為にはいいのかも。
そして狙撃手がいかに危険かということも分かった。
射線を遡られたり、敵の死体を確認しに行く時とか(行くんですよ撃墜マークとる為に!)、狙ってる時とかも、反射するようなモン身に付けちゃなんねえ。

でもダズ・ハントなら私は確実にアン・ブッシュだろう(謎)。
バーティカル・リミット。ありえねえ!
ちょっと物理的に考証が甘すぎでしたね。ハラハラドキドキしたけども。胃の消化に悪そう。
登山の経験がない人間をパーティに入れようとするかなあ?
岩棚にジャンピングでひっかかった時はギャグかと思いました。思わず失笑。

しかし三人を助ける為に六人で山登って、一人助けて生き残ったのが二人ですよ。
なにこれ。
「数の問題じゃないんだよ」と母は言いましたが、私はどうにも納得行かず。
物語の中でくらい、努力した者が報われてもいいんじゃないかなあ。
犯罪者は己の罪の深さをたっぷり味わうべきじゃないかなあ。

ところで四年前の死体がそんな新鮮でいいのか。なんぼなんでも。
とまあこれはエンターテイメントと考えればいいんだろうね。リアリティとかじゃなく。
とにかくあんな場所には請われても、生涯一度たりとも行かぬ事を誓いましょうぞ。
しかしクリス・オドネルはカッコよかったね! あの甘ちゃんヅラが(爆)
妹もかわいかった。ちょっと千堂秋穂に似てるの。

でもニトロを運ぶとかはありえない。

プロの登山家がテレビで言ってたんですけど、他のパーティが遭難してるのを見ても、それは助けないんですって。
雪山では、他人を助けるために動く事は自分の身を危険に晒す事だから。
暗黙の了解で、見て見ぬふりをするんですって。
そんで、その事は山を下りたら口にしない。
もちろん、気軽に手軽に助けられる状況だったら助けるんでしょうけど。
自分達のパーティにリスクを背負わせてまで救助に向かったりはしないそう。
リスクを背負ってるのは皆同じだし、自分もいつ同じ目に会うか分からない。
事故ったのは運が悪かったせいかもしれないし、注意が足りなかったのかもしれない。

ほんの少しの差の事かも。
ま、物理的な問題もあるんでしょうね。
視覚的には近くでも、ルートが違えば現場まで行くのに何時間もかかるわけで。
雪をかき分け、空気の薄い高高度で、自分達の命をかけた目的を捨てて他人を助けに行くんですから。

それくらいの覚悟がなきゃ、山になんか登っちゃ駄目って事なんでしょう。
実際映画では、売名行為と言うか宣伝の為に無理して山に登って遭難したわけですし。
気軽に登れる所じゃないから、気軽に手を貸したりしちゃいけないって事なのかな?

ところで下品兄弟が面白キャラで良かった。コミックリリーフって感じ。
あいつらいなかったら作品全体が灰色に沈んだね!
ま、二人とも死んだけど。
英雄─HERO─の写真を見ただけで見たくなりましたが、特集番組を見てますます見たくなりました。
二年後くらいにテレビ放映してくれる事を切に望む。

しかし、「初恋の来た道」からバリバリアクションの中国時代劇に行く趣味が分からん。
でもまあ、色んなジャンルの作品を作れる人は尊敬。
使い古されたストーリーに、新しい物を入れて再構築するのが醍醐味なんだそうな。奇を衒ったテーマでなく。
渋い!

衣装もすごいね。ワダエミ。日本人てのが誇らしい。
いいよあの服。ビラビラしてて、風に映える。
よくワイヤーに絡まなかったな。
ワイヤーアクションて一歩間違うと荒唐無稽に見えちゃうんだよネ!

ジェット・リーてあんまり好きじゃないんだけどなあ。トニー・レオンなんてアムステルダムのイメージが…(笑)アクション十年ぶりでよくやったよなあ。
でも、できない人をできるように見せるのがアクション監督の腕の見せ所だそう。
つまり、「使えないヤツを使えるかのように見せられれば」俺の才能って事ですネ?

しかし外見だけでなく、私の心を惹いたのは謎の主人公。「十歩一殺」って少年漫画じみてカッコよい!
つーか、レビューの文章が面白かったんだよね。
三十歩、二十歩、やがて十歩と、秦王との距離を近づけていく無民。
この設定が!
自分の口から暗殺者を倒した経緯を語り始める…シェヘラザードのように。
この構成もなんか好み!
やがて秦王は無民の嘘を見破り、本当の事を語るよう命じる。
その時、二人の距離は僅か十歩。無民の口から、語られた真実とは…

って私の文章じゃ伝わらんけど、メチャ気になるんじゃ!
でも無民の読みがウーミンなのは笑ってしまいそうよ。どうしてもムーミンが思い出されて…
 
 
ウヘェ甥っ子に噛まれた所が、外はなんともないのに触ると痛い! 肉がやられてるのかースゴ過ぎる…
を見た。
ずっと以前に放映CMを見たんだけど、なんかそれも一風変わって面白かった。でも、あのCMの仕方じゃあの内容は想像できない。
そして、つまんなそうなアオリ…(笑)

金塊の在り処を記した地図の出所がスゴイ。これはアオリには書けない(^^;
でも確かに、ここなら誰にも見つからないだろう。
つか、あの程度の事、わざわざ地図にしなくても覚えてれば良かったんでは?
運び屋だったのか?
それにしても、途中で見るとか思わんのか?

そういや、コンラッドとトロイがやけに仲良かったような…
でも、あそこまでバカだとやはり「世話してやらねば!」と使命感を燃やすキャラがいるんだろうね。

鎖骨の下って、動脈通ってるんだよね!
ジョージ・ブッシュの名をアイテムにしてる所とかー正義感剥き出しで反体制派を助けようとはしない所とかー拷問する人が語る家族の死に様とかーリアリティあると思ったよ。

あと映像面白かったね〜
ちょっと荒くて、クセのある、なんだろう?
空がすごく綺麗に見えた。
ジョージ・クルーニーを使ってる割に、メジャー路線じゃないんだよね。そこも好感。

戦争モノっていうと、大抵ヒサンな戦場とか正義感とかバリバリ建前臭かったり美しいっぽい事とかがでてくるけど、この話は現実を感じさせる切実さがあった。
ジョージ・ブッシュは反体制派を煽るだけ煽って、途中で援助を取りやめた。
政府側との取引とか、金がもったいないとか、そもそも捨て駒だったとか、色々理由があるんだろうけど。

反体制派リーダーの娘の手は、両方骨折していた。
どういう事か分かる?
話の中では解説される事はなかったけど。見せしめとか、拷問でやられたんじゃないかな…
ありえないでしょう。両手骨折って。

兵士が村人から略奪し、村人は兵士を忌み嫌う。
アメリカ兵が通る所では、「アメリカ万歳!」と人々が叫ぶ。
自分が撃たれない為に。
フセインに撃たれない為に、かつてそうやったんだろう。

最初はオチャラケノリだったのになあ。「実戦がやりたいです!」とか言ってて。
現実はカッコ良くもなく、ヒゲキ的でもなく、ただひたすら生々しい。

あの反体制派のゲリラって、面白い設定だな〜
ストレイト・ストーリーは、十年前絶縁した兄に会う為、時速8キロのトラクターに乗って、アイオワからウィスコンシンまで旅をするロード・ムービー。
距離感が掴めません?
とりあえず、一ヶ月以上はかかってる。
大草原の小さな森を読んでて、ウィスコンシンの森を出てローラが州を横切ったりすると、一ヶ月くらいはかかってたもん。たしか。

実は公開当初、CMに監督の名前が一切出なかったんですよね。
私もデビッド・リンチが撮った映画なんだから、お爺さんが途中で散々な目に遭うのかなーとか思ったんですが(爆)
やっぱ、名前出すのは販売戦略的にマズイって思ったんでしょうねえ。
デビッド・リンチと言えば、その隣に「鬼才」とあだ名されるような監督で。エレファント・マンとか、ツインピークス撮った人。

奇形児のみならず、精神病者を見世物として一般人に公開してたりしますよ、昔のヨーロッパは。究極の道化でしょうね。彼らには羞恥心がない。まったく、どういうツラの皮だよ。

ピエロとか子供の頃から嫌いだったんだよね。
「なんでみんな笑うの? 笑ったらかわいそうでしょ?!」
そんな思考回路の子供の方こそ可哀想な気がしますが気のせいですか。
むしろ営業妨害ですか(笑)

いや、そうでなく。

そのストレイト・ストーリーで良かったシーンは。
自転車レースに参加してる若者の一団に行き会ったお爺さんが「年を取って最悪な事は?」って聞かれるんですよ。そんで、
「若い頃を覚えている事だ」
って答えるんです。
一瞬顔が強張る若者達。ひー

若い頃の思い出って、年をとった頃には宝物のような、今日を生きる糧になるような、大事に思える物だと思ってたのにー!(><;;←希望持ちすぎ?

それとも、若い頃の愚行を忘れられなくて恥かしいって事かな〜?
「みんな忘れたがる」って言ってたし。
そういう事なら四半世紀も生きてない私でも身に覚えがあるよ〜

子供の頃の恥って、なかなか忘れられない。
自分で笑い飛ばせるようになるまで、十年くらいかかったり(−−;;
嫌な思い出ってのは、なんでこう忘れ難いのかしら…
なるだけ思い出さないようにして、ニューロンが繋がらないようにしてるんだけど、やっぱ思い出しちゃうよ〜どうしようもないのにさ〜ハハン。
まあ、二度とあんな事しない決意を助ける反面教師と思って!

で、肝心の一番良かったシーンですが。
兄が住んでる、小さな家に、ようやくたどり着くんです。
色々あったんですけど、ほんとにようやく。
家が近づいてきたら、度胸つける為に、ず〜っとしてた禁酒を破ってビール飲んだり。
その気持ち分かるわ! スッゴク分かる! 酒で何も分からなくなりたいんだよね! 私もそう思ったもん! 18才の頃。←何ー?!

「ライルー!」
って呼ばわりはんのやね。
そしたらしばらくして、中から
「アルヴィーン!」
て応えが。
そんで、アメリカでよく見る網戸付きの二重扉を開けて、ヨボヨボのお爺さんがポーチに出てくるわけですよ!
主人公だって二本も杖を突いてるような状態なんですけれども、お兄さんもあの、テーブルみたいな、なんて言うんでしょうね。
体重を支えやすい四足の杖、アレを引きずりながら、玄関を出てくるのです。

そんで、「あれ(トラクター)でここまで来たのか」みたいな事を言って、涙ぐんで、2人は全然会話をしないわけですけれども。
それが良いんですね。
下手に美しいセリフなんぞ言われたらあの雰囲気が壊れる。

なんだろう…私、小説とか好きで書いてる癖に、最終的には言葉を信じてないんじゃなかろうかと最近思ったり。
本当に大事な物は言葉にできないとか思っていて。
それで、でも、だからこそ、言葉にできない物を少しでも言葉にしたいのかなーとか。

音楽も良かったし。
でも、旅の途中が痛ましいんだよー
主人公が、必死って程でもないんだけど、ただひたすら直向(ひたむき)にライルを目指すのがー
自尊心を傷つける旅だって自分で言ってたし、他人の運転する車に乗りたくないって言ってたけど、旅自体が猶予期間であったような気がする。
お兄さんに会うための心の整理をする時間で、距離と共に心をお兄さんに近づける為の時間。

だから、電車とか車でパーっと突っ走る、て訳にはいかなかったんじゃないかなあ。
ゆっくり、自分の手で確かめながら進んでいきたかったんじゃないのかなあ。
人がなんと言おうとも、お爺さんの心は時速8キロだったんだよ。

うむーロードムービーみたいな話も書いてみたくなったなあ!

 
グッド・ウィル・ハンティングの良かったシーンですが。
これもまた最初にあらすじ説明しますか。
不世出の超天才児ウィル・ハンティングは、仲間と共にセコイ犯罪を繰り返していたが、その才を見出され(後略)。

ロビン・ウィリアムズが精神分析医役で出るんだけど、クレジットでも中頃に表示されて、全然大物振りを売りにしてないので好感。
でも、相当重要な役所なんですけどね〜
与えられなかった父性愛を…ってまあいいか。
ロビンには、大学時代からの友達がいて、彼もまたトラウマを抱えてるっぽいです。
友達は数学オリンピック(←なんと実在しますよ)みたいなのでメダルを取って、名誉と地位を得たんですが、自分より頭のいいロビンが精神分析医なんかになっちゃって、日の目を見ないでいる事になんとはなしに後ろめたさとか、未だに嫉妬とか、色々グルグルしているのです。
そんで、「お前は僕の成功を羨んでいるんだろう?! だから彼が自分と同じ敗残者になるように導いているんだ!」とかナントカ因縁をつけたりします(笑)
これは心理学的に言う「リバース」とか言う奴ですか。違いますか。
ヒステリーとか、被害妄想? そうですか。
私の見た所、このおじさん2人の関係は、マットとベンを投影してるんじゃないでしょうか。うーむ。

才能を持っていたら、それを生かす分野につくのが当たり前だ、そういう考え方をするのは、自分がその価値観の中で生きてきたからしょうがない事なんでしょうか…
天才的な音感を持っていても、本人が音楽に関わりたくないと言えば、やはりそこは本人の主張を…と思ったりもするけど、やっぱもったいないですねえ。
美人が皆モデルになるかっつったらそうでもないし、すごく力持ちの人が必ず重量挙げ選手になるわけでもない。
趣味嗜好と才能が、一致してればこれほどいい事はないんでしょうけど。

マット・ディモンとベン・アフレックの共同執筆による脚本だそうで。
「It’s not your fault」
を十回繰り替えすロビン。
「知ってるよ」「分かってるって」と言いながらも、やがて泣き出して、目の前の肩にすがりつくマット。
頭では父親が悪いと知ってても、ずっとずっと自分を否定してきた天才にとって本当に必要な言葉だったのでしょう。

後は思考力も判断力も卓越した彼の事。
自分1人でじっくり考え、就職内定を蹴り、自己卑下の余り突き放した彼女の元へひた走ります。
21歳、アメリカでの成人の誕生日に、悪友達がプレゼントしてくれたオンボロ・カスタム・カーに乗って。

ある朝、親友であるベン・アフレックがマットを迎えに行くと、応答がありません。
窓から覗いてみると、家の中は薄暗いまま。
彼は始め呆然として、肩頬で笑い、遠いな目をして、寂しげに微笑み、ため息を吐き、肩を竦めます。
彼は知ったのです。「その時」が来た事を。

なんつーのかなーこの辺の演技が、超絶最高ですよ。
即帰れ、マット! と思ってしまうほど。
文章でこの空気感を表すのは難しいな。