バーティカル・リミット。ありえねえ!
ちょっと物理的に考証が甘すぎでしたね。ハラハラドキドキしたけども。胃の消化に悪そう。
登山の経験がない人間をパーティに入れようとするかなあ?
岩棚にジャンピングでひっかかった時はギャグかと思いました。思わず失笑。

しかし三人を助ける為に六人で山登って、一人助けて生き残ったのが二人ですよ。
なにこれ。
「数の問題じゃないんだよ」と母は言いましたが、私はどうにも納得行かず。
物語の中でくらい、努力した者が報われてもいいんじゃないかなあ。
犯罪者は己の罪の深さをたっぷり味わうべきじゃないかなあ。

ところで四年前の死体がそんな新鮮でいいのか。なんぼなんでも。
とまあこれはエンターテイメントと考えればいいんだろうね。リアリティとかじゃなく。
とにかくあんな場所には請われても、生涯一度たりとも行かぬ事を誓いましょうぞ。
しかしクリス・オドネルはカッコよかったね! あの甘ちゃんヅラが(爆)
妹もかわいかった。ちょっと千堂秋穂に似てるの。

でもニトロを運ぶとかはありえない。

プロの登山家がテレビで言ってたんですけど、他のパーティが遭難してるのを見ても、それは助けないんですって。
雪山では、他人を助けるために動く事は自分の身を危険に晒す事だから。
暗黙の了解で、見て見ぬふりをするんですって。
そんで、その事は山を下りたら口にしない。
もちろん、気軽に手軽に助けられる状況だったら助けるんでしょうけど。
自分達のパーティにリスクを背負わせてまで救助に向かったりはしないそう。
リスクを背負ってるのは皆同じだし、自分もいつ同じ目に会うか分からない。
事故ったのは運が悪かったせいかもしれないし、注意が足りなかったのかもしれない。

ほんの少しの差の事かも。
ま、物理的な問題もあるんでしょうね。
視覚的には近くでも、ルートが違えば現場まで行くのに何時間もかかるわけで。
雪をかき分け、空気の薄い高高度で、自分達の命をかけた目的を捨てて他人を助けに行くんですから。

それくらいの覚悟がなきゃ、山になんか登っちゃ駄目って事なんでしょう。
実際映画では、売名行為と言うか宣伝の為に無理して山に登って遭難したわけですし。
気軽に登れる所じゃないから、気軽に手を貸したりしちゃいけないって事なのかな?

ところで下品兄弟が面白キャラで良かった。コミックリリーフって感じ。
あいつらいなかったら作品全体が灰色に沈んだね!
ま、二人とも死んだけど。

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