サイエンス・ファンタジー、と言うのだそうな。

設定にリアリティがあるファンタジーを。
人間の遺伝子には、青色を作り出す色素因子はないんだぜー!
目が青く見えるのは光の悪戯よー?!
そして金髪は劣性遺伝ー!
ありえねー!
承服致し兼ねるー!!
とか、現実世界の法則をなるだけ残そうとするファンタジーの書き手って、私が思ったよりはいるみたいです。
ネット上に、私みたいなのは少ないと思ってたなー

雑誌で、紫の目の日本人を文中に見出した時、ぎょっとしました。
なにコレ?
ファンタジー?
異世界?
本当に現代物だったっけ?
まごう事なく舞台は日本。
学園オカルト物。
作者は少女漫画出身。←あーそうか…

本よりも漫画が身近な書き手は、イラストとしての効果である奇抜な髪の色や目の色を、そのまま使ったりするみたいですね。
ギャグでもないのに、真顔でアメジストの瞳(注:日本人)とか書かれてた時には書き手の正気を疑いましたが。
彼女にとっては、それも当たり前の事なんでしょう。

世界観に論理的な辻褄を合わせても、それは強制されているわけでもなく、完全に現実を持ち込む事ができるわけでもなく、だからまあ好きでやってる事なんですが。
資料を調べるのってめんどくさいし、ただの事実の羅列じゃ芸がない。
自分なりにこなれた知識をソレっぽく苦心して書くわけです。
しかもそこまで苦労しても読者がそれを認識できるかと言うとまた別問題で。

でも、
『本当にありそう』
と親近感を覚えられるんですよね。
髪が緑だったり、目がピンクだったりするファンタジーを書く人は、多分異世界に【憧れ】を求めているのでしょう。
そんで、私は異世界を【身近】に感じたい。
すぐ隣にある世界。
キャラクターの息遣いを感じられたり、そこで暮らす人間を夢想しやすい世界観。

違うかな?

小説を書く事は嘘をつく事と似ている。
自分がついた嘘を本当っぽく見せる為に、真実を織り交ぜたり、説得力のあるデータを提示して見せたりする。←オイオイ
つまり書き手は、読者が自分の嘘に騙されていくのを見て喜んでいるのです(爆)

あーでもそうかも(問題発言)。

騙されてる騙されてる、とか思う事あるし。
泣ける話とか言われると、申し訳ないなあ…現実の私はこんなに駄目人間なのになあ…(爆)とかちょっと罪悪感があったりするし(−−;
いや、書き手は常に真っ正直で善良であるべきだ、なんて思いはしないけどさ。
そっちの方がいいんじゃないかとは思う。

ケレンミのある小説好きなんです。←やっぱ変換できなかった
筋とは関係ないけど、資料の存在を感じさせる、説得力のある重厚な文章とか。
もちろん書きすぎでも興醒めだけど。

世界設定とか、イキナリだーっと読まされると楽しめない。
設定資料を読まないと小説が理解できないなんてウンザリする。
作者の自己満足の押し付けに感じる。
世界観を学ぶ為に読むのではなく、ストーリーを楽しむ為に読むのだから。
だから、ストーリー展開に関係のない説明は極力省くべきだと思う。
そういうのがなくても、雰囲気を伝えられる小説が書けたらいいな〜

でも、瑣末事だと分かっていてもこだわっちゃうのがサイエンス・ファンタジー派なんだろう。
助詞一つに何十分も悩んじゃったり、言葉の一つ一つに異常にこだわるのが私。
端から見たらどうでもいい事に悩む、可哀想な人なんでしょうね(笑)
現実性に縛られてるんです…

しかもそれだけ悩んだ文章も、スッパリ削除しちゃったりする。
全体の整合性を見て。
意外に、本当にいらなかったりする(TT)
やりきれないよなあ…
俺時間返せ!
ああハイハイ私が好きでやった事ですよーウフフ。

苦労したからって正当な評価を下せないようじゃ意味がない。
どんなに努力しても良くない文章というのはある。
だから切る。
感情に溺れて自分の作品を見誤るなんて許せない。←自分ルール
涙を飲んで、あでゅー(;;)

根拠が欲しい、意味を感じたい。
例えそこに真実がなくても。
いや、嘘だからこそ、かな?

なんか今回はマジメに騙ってみました(笑)

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